コンビニ店長来店


(写真はイメージです)
県内のコンビニを経営されている方が来店されました。
お話を聞くと経営されているコンビニの付近でコンビニ強盗が多発しており、しかもまだ容疑者が捕まっていないとの事。警察も事件の流れから続けてコンビニ強盗被害にあう可能性のある店舗として特別に警戒しているそうです。やはり強盗被害は深夜かと思い深夜の勤務状態を尋ねると、危険なので店長さん自身が勤務しているそうです。危険だからこそ他人にはさせられないという気持ちを素晴らしいと思いました。しかしもう数年もの間その生活を続けているとの事で、長期間の昼夜逆転の生活は体調面でとても心配になります。
それはさておき、その店舗を見た警官が「この店舗は狙われ易い」と判断したそうです。
その根拠はいろいろあるのでしょうが、店長さんが怖いと思っているポイントとしては以下の事を気にされていました。

・カウンターから身を乗り出すと店員側が一杯に下がっても手が届く
・カウンターを簡単に乗り越えられる
・カウンター内への出入りが容易
・商品陳列中など店舗内作業中が無防備
・深夜レジから離れ事務所にいる間が不安

これら一つ一つを考えてみるとコンビニ防犯は難しいですね。カウンターの後ろのスペースなんかそう簡単に確保できるものではないでしょうし、お店のカウンターなんて構造上簡単に乗り越えられるものです。しかも今現在での防犯対策は監視カメラのみ。監視カメラはもちろんある程度の防犯抑止効果は期待出来ますし実際に抑止しているでしょう。ただ近年よくコンビニ強盗を耳にするという事は襲う側もカメラの存在を気にしていないケースがあるという事です。今回警戒されていた連続コンビニ強盗のパターンは目指し帽+刃物で脅して現金を奪うといった方法。覆面などされたらカメラの証拠能力は落ちるでしょうし、包丁を目の前にしてカメラが助けてくれるはずもありません。もちろんカメラが無駄だと言っているわけではありませんが。今回の店長さんもカメラはカメラとして必要だが、その場その瞬間に自分の命を守りたい(出来れば資産も)という事なのでKSPに来店されたわけです。私からは、コンビニなどのカウンター越しでのロングバトンタイプスタンガンの効果や優位性、大型催涙スプレーの運用方法と効果、携帯タイプ催涙スプレーの携帯方法と使用方法(まとまった売上金を持ち歩く事もあるそうなので)を説明させて頂きました。店長さんはよく説明を聞かれ、今までいかに「丸腰」だったかを痛感されていたようでした。その後必要な商品をお買い上げ頂きましたので、きっと今後の自衛の備えにされる事と思います。
当店でも最近はタクシードライバー、コンビニ、ファーストフード店などからまとまった注文を受けています。そのどれもが今まで備えていなかったのかと考えると恐ろしくなります。万が一の出来事は一生起こらないかもしれません。しかし万が一にも起こってしまったら、備えているかいないかでは生死を分けるといっても過言ではありません。まだ備えていない、万が一の事なんて他人事という方はもう一度よく考えてみる事をお勧めします。