防犯ブザーを考える

テレビニュースやドラマだけでなく、新聞やラジオでも防犯護身対策といえばまずは防犯ブザーが話題に上ります。
というか、メディアでは防犯ブザーしか手段がないような表現です。
しかしこの防犯ブザー、利点はもちろんの事ですが欠点もあり過信は禁物です。
最近当店のサイト上では防犯ブザーに関して以下のようなアナウンスを追加しました。
これは様々なお客様から頂く相談や質問の中で、防犯ブザーを過信し過ぎている風潮を感じたためです。

防犯グッズといえば防犯ブザーというように、防犯ブザーはとても知名度の高いグッズです。しかし音を出すだけという消極的なグッズなので自衛手段としてどこまで有効なのか疑問が残る部分もあります。当店のお客様の中からは、防犯ブザーを夜間の住宅街や団地で鳴らしてみたが、誰一人窓を開けたり様子を確認してくれる人はいなかったという報告も複数受けています。
KSPとしてはこれらを踏まえ、やむを得ない場合(子供に持たせるなど)を除く防犯ブザーを検討されている方には、基本的に催涙スプレーをお勧めしています。

  • KSP防犯ブザーページより抜粋-

これは重要な事ですが、どのような護身用品にも必ず利点と欠点があり、全ての状況を完璧に乗り切るパーフェクトなグッズはありません。
この中で防犯ブザーほどユーザーに、特に護身を曖昧に漠然と考えているユーザーに過信されているグッズはないと思います。
ピンを抜いたら大音量のアラーム音が鳴り、周囲の注目を集め、誰かが助けてくれたり、加害者が驚いて逃げるという想定で、これは説明しなくても皆さんご存知です。
しかし周囲に人がいなかったら?付近に民家がなかったら?道路交通などの騒音でブザー音がかき消されたら?どうしましょう。
防犯ブザーは毎日通学時間帯に住宅街を通学する児童にはとても有効でしょう。しかし毎日海岸を散歩するのには適していないかもしれません。
人通りのある繁華街や街中では有効でしょう。しかし夜もふけた閑散とした町並みの帰宅路には適してないかもしれません。
護身用品は身を守る、人の生死さえも分かつ大切なツールです。
マスコミや偏った世間の目線、そして何よりも使用者の固定観念にとらわれず、自身のライフスタイルを見直し、最適な護身用品を選ぶ事が大切です。